走ってみての感想

言われるままに運転するってのは思いのほか楽しかった。えーどこつれてかれるの!?って感じ。楽しいけどちょっときもちわるい。自分の行動を機械に制御されているってのはなんだかうれしくないな。まだ目新しいからわくわくして楽しいけど、完全に慣れるのは、なんだか危険なんじゃないかと思った。
あと、途中の道は単なる点と点を結ぶ線でしかなくて、重要なのは目的地と出発地と私の車だ、みたいな感じが強くなる。当然だけど実感。
カーナビ運転は内と外が乖離するような感覚がありますね。道路と車を含む交通システム全体と私の関係性というか、そのへんの感覚が変わるような気がする。うーんうまくいえないな。公共の道を運転している感覚が鈍るというか……。ちょっとそれは気持ちが悪い。まあ車自体が動く自室みたいなもんで、公共性を感じにくい(ほんとはそうじゃないんだけど)ものだと思うんですが、それがさらに加速される、みたいな。うちの車は地面のでこぼこから冷気から、ダイレクトに伝わってくるんで「外」感はあるんですが、快適な今の車であればますます外である感覚って薄くなるんじゃないかなあ。よく電車を自分空間化して化粧とかしてるっていう意見があるけども、車においてはその傾向はより顕著なんじゃないかと。もう窓の外はモニターの中と同じくらいの感覚なんじゃないか。事故がおこってはじめて違うことに気づくんじゃないかと思いました。ぶつかると実際大ショックだよな。あの衝撃といったら!
実は昔はカーナビ嫌悪派で、自分で道くらい覚えろよとか思ってたんだけどね。方向音痴のくせにかなりムリして地図を頼りにがんばってたんだけど、ついに折れました。でも一応紙の地図もつんでるよ。